だんだん親しみやすくなっている先生
今日は焼きじゃが芋製造者にトヨタ生産方式を教える改善の先生の指導訪問における通訳の役を担わせてもらいます。 ここ数年毎年一二回やり、専門の本を読みながらだんだん馴染まれてきている仕事である。 先生の権威が損なわれないように迅速かつ的確な通訳術が問われています。
ミュンヘンからの出発は朝五時半、バイエルン田舎工場での出勤ははちじ 先生は例年より気分が緩くなり、冗談をいうことがおおく、笑いも多かった。
パレット打ち装置がリズム的にその上に置いてある袋の中の空気を撃ち抜いたところ、 ドイツ的だなと先生が評論しました。自分の女性に対してもドイツの男がそういうやっているときいています。 日本人はむしろ柔らかい方式がすきです。 ドイツで教えなくても分かる価値がよくあるようです。 例えば清掃などはドイツ人はやりすぎる傾向にあります。やりすぎると問題が発見しにくくなる。 やむを得ずがたつく機会がドイツの工場で容認されてよかった。
伝え失われつつある文明技能を救う
手で書くなどのような失われつつある文明技能を回復するよう先生は呼びかけた。 口笛を吹くのも製造現場で有用な技能だそうで、アラブ人の現場指導者がとくにうまい。
ドイツの経営者の多くはデジタル人間。 日本でも若い人は手書きが苦手。
先生は最よく中国や東南アジアに着ています。 産業投資の趨勢とほぼいっちしている。
日本などでは“マイスター制度”が知識伝授に役立つ。 今日訪問した企業には偉い職人はたくさんあるがマイスター制度はない。 ドイツではマイスターという用語は法律によってほ保護されて社内制度には使えれあれない。 それならべつの言葉を選べばよいが、“ハウスマイスター”でどう?
通訳者の吸う空気の希薄化
今年私を臨時的に呼び寄せることができなかったので英語でやろうとした指導訪問があったが、あまり順調にいかなかったそうです。 他の通訳者をお呼び寄せてもあまり旨く行かなかった経験もあった。 今日の通訳者の主な競争者は他の通訳者というよりも当事者の英語だということの証となる。一人通訳者の能力が足りなければ通訳という職業に対する信頼や需給そのものがなくなる恐れがある。
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